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NANDA-I 2009-2011 登場
- 2009年6月27日 23:50
- 診断ラベル
おニュー(死語)のナンダ キタ ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ただ今,博多にて第15回看護診断学会学術大会が開催されています。そして,今回の学会で楽しみにしていたうちの1つ『NANDA-I 看護診断 定義と分類 2009-2011』が学会会場にて先行発売開始。
「事件は現場
で起こっているんだ!」
そういうわけで今日は,その様子をワタクシ,現場のはるがお伝えします![]()
写真を見て気がついたでしょうか?私はWebでNANDA-I 英語版の写真を見ていたので「日本語版もあわせるのかな」と想像していましたが,日本語版もやっぱり大きくなっていました。
参加者の皆さん,早速手にとって買い求めておりました。もちろん,私も
。はじめにも書いたとおり,楽しみにしていましたから。
気になるのは,中身はどう変わったか?特に今回新しく採択された診断は何か?
このあたりの改訂情報,それから,ザッとみた感じのファーストインプレッションを簡単に。
2009-2011年版で新たに採択された看護診断
- 安楽障害
- 血管外傷リスク状態
- 非効果的活動計画
- 出血リスク状態
- 出産育児行動促進準備状態
- 消化管運動機能障害
- 消化管運動機能障害リスク状態
- ショックリスク状態
- 新生児黄疸
- セルフネグレクト
- 電解質平衡異常リスク状態
- パートナーシップ促進準備状態
- 母親/胎児二者関係混乱リスク状態
- レジリエンス障害
- レジリエンス促進準備状態
- レジリエンス低下リスク状態
- 非効果的消化管組織循環リスク状態
- 心臓組織循環減少リスク状態
- 非効果的腎臓組織循環リスク状態
- 非効果的脳組織循環リスク状態
- 非効果的末梢組織循環
17~21は,これまでの『非効果的組織循環(特定のタイプ:腎・脳・心肺・消化管・末梢血管)』を分割し,新たに採択された看護診断です。
共同問題的な看護診断が増えました。私的には \(^o^)/ヤッター という感じですが,慎重に使用しなければならない診断だと思います。
また,「わけたほうがシンプルで使いやすいのになぁ」と思っていた『非効果的組織循環(特定のタイプ:腎・脳・心肺・消化管・末梢血管)』が分割されていて「おぉ!そうそう,これこれ」と思いました。個人的には前回(2007-2008年版)より嬉しい改訂内容になっています![]()
2009-2011年版で復活した看護診断
- 睡眠パターン混乱
厳密には新たに採択された看護診断。2005-2006年版まであった『睡眠パターン混乱』は,2007-2008年版で現在の『不眠』に変更されたわけですが,『睡眠パターン混乱』も必要だとの要望から復活・改訂されたようです。
ただし,以前の『睡眠パターン混乱』のコードは『不眠』に受け継がれているので,コード的には新たに採択した看護診断ということになるそうです。復活してほしかったのでOK!
2009-2011年版で改訂された看護診断
- 肝機能障害リスク状態
- リスク傾斜健康行動
- 防御的コーピング
- 非効果的自己健康管理
- 自己尊重低下リスク状態
- 自己同一性混乱
- 睡眠パターン混乱
- 体液量平衡異常リスク状態
2009-2011年版で名称が変更された看護診断
| 2009-2011年版での診断名 | 2007-2008年版での診断名 |
|---|---|
| 自己健康管理促進準備状態 | 治療計画管理促進準備状態 |
| 更衣セルフケア不足 | 更衣/整容セルフケア不足 |
| 入浴セルフケア不足 | 入浴・清潔セルフケア不足 |
| 愛着障害リスク状態 | 親/乳児/子間愛着リスク状態 |
| 家族機能障害 | 家族機能障害:アルコール症 |
「診断ラベルが短くなって良かったね
」という感じ。ちなみに,『入浴・清潔セルフケア不足』→『入浴セルフケア不足』のように,ラベル名の一部がカットされたところがあっても,適用範囲が狭まったというわけではありません。これらは定義を確認するとわかります。
2009-2011年版で削除された看護診断
- 完全尿失禁
- レイプ-心的外傷シンドローム:複合反応
- レイプ-心的外傷シンドローム:沈黙反応
- 効果的治療計画管理
- 非効果的地域社会治療計画管理
- 思考過程混乱
- 健康探求行動
『健康探求行動』は削除されたのか?それとも掲載に漏れてしまっただけなのか?日本語版には「上記以外に以下の診断がなくなっている」として,欄外に『健康探求行動』を挙げています。
ザッと見て,現時点で気づいたこと
呼吸に関連するものが『領域3 - 類4 呼吸器系機能』と『領域4 - 類4 循環/呼吸反応』にわかれていたところは,相変わらず,わかれています。
ただ,『領域11 - 類2』の診断ラベル『非効果的気道浄化』が『領域3 - 類4 呼吸器系機能』にも入ったのは,わかりやすくなるのではないでしょうか
。これ,今度の勉強会の時に例に出して説明しようと思ってたところです。
また,『領域4 - 類4 循環/呼吸反応』の診断ラベル『自発換気障害』が『領域3 - 類4 呼吸器系機能』にも入っています。
残念だと思ったのは「今回は開発されているのではないか」と思っていた領域2の類『消化』『吸収』が今回も開発されていなかったこと![]()
NANDA看護診断の構造などについては,これまでより詳しい説明になっているような気がします。まだしっかり確認することが出来ていませんが,ザッと見た感じでは,私達にとって少し優しくなっているかもしれません。
ちなみに。WebでNANDA-I 英語版の写真を見た時から思っていた疑問がありました。なぜ『2009-2010』ではなく『2009-2011』なのか?中木先生の『訳者まえがき』には "数字が示すように" 2年毎の改訂から3年毎の改訂になりそうだということが書かれていました。
以上が『NANDA-I 看護診断 定義と分類 2009-2011』の主な改訂情報とファーストインプレッション。
看護診断学会学術大会については,明日もありますし,まとめて後日書こうと思います。
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はじめまして
『領域3 - 類4 呼吸器系機能の診断ラベルと『領域4 - 類4 循環/呼吸反応』の呼吸の違いがよくわかりません。どう違うのでしょうか?
まりさん,はじめまして。
実はコメントが入っていたことを忘れていました。
大変失礼致しました。
領域の定義で振りわけているのではないでしょうか。
「NANDA-I 定義と分類」でまずそれぞれの領域と類の定義を確認してみて下さい。
次にそれに属するそれぞれの看護診断ラベルの定義を確認してみて下さい。
それぞれの定義を確認した上で各々の診断ラベルを見ると,
何となくわかるような気もしませんか。
領域3 排泄と交換 > 類4 呼吸器系機能
◎老廃物の排泄に関連する呼吸器機能のカテゴリ
ND:ガス交換障害
ND:非効果的気道浄化
ND:自発換気障害
領域4:活動/休息 > 類4 循環/呼吸反応
◎身体活動に起因する呼吸反応のカテゴリ
ND:活動耐性低下
ND:非効果的呼吸パターン
ND:自発換気障害
・・・
ただ,個人的にはあまり拘らなくても良いのではと思っています。
「呼吸に関する看護診断の類は領域3と4にあるんだな」くらいで。
NANDA-Iの分類法IIはアセスメントツールではなく,
沢山の服を整理して収納する引き出しみたいなもの。
どの領域にあるのか全く知らなければ手当たり次第,
引き出しを開けることになりますが,
領域3か4にあることを知っていればそのどっちかで見つけられます。
ですので,領域3と4の呼吸関連カテゴリ(類)の区別を知っているか知らないかは
私の感覚では引き出しを開ける回数が1回になるのか2回になるのかの違い。
診断ラベルの定義は重要ですが,類の違いは,
(個人的には)それほど気にしなくても良いと思います。
分類法IIについては「NANDA-I 定義と分類 2009-2011」の
第3部あたりを読むとおもしろいかもしれません。
ちなみに上鶴先生のブログによると,
NANDA-Iでは2015-2017版で分類法III(7領域)になるそうです。
看護診断学会では2012版で7領域になりそうと聞いていましたが,
間に合わなかったみたいです。