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信頼できるSpO2かどうかの見極め方

「SpO2が下がっている?これはきっと間違い<測定不良>だ(と信じたい)。上がれ」と数値に睨みをきかせ見守り体制に入っているとか。「きっと間違い」と思うそのワケは?間違いじゃなければ大変ですね。また,測定不良であるなら出来る限りを尽くして測定できるよう対処するべきでしょう。

今回は「信頼できるSpO2かどうかを判断するにはどこを確認するか」を機器本体側のチェックポイントに絞って確認していきます。

ず,脈波が検出できているかどうかを確認します。これは,シグナルインジケータや脈波が脈拍と同じリズムで点滅しているかどうかで判断できます。また,生体監視モニターなどSpO2波形を表示しているものでは波形がきちんと出ているかどうか。波形が小さく判断が難しい場合は感度を調整するとわかりやすいでしょう。

各画像は最終の画像を除き全て,Clickすると大きな画像が表示されます。また,拡大された画像上の右付近をClickすると次の画像に進み,左付近をClickすると前の画像に戻ることもできます。

1.SpO2波形が表示される生体監視モニタやパルスオキシメータ

このように波形が描写されるものでは波形を確認します。
生体監視モニター画面
SpO2波形が出ているかどうか。持続的に心電図をモニタリングしているのであれば,SpO2波形が心電図波形と同期しているかどうか。心電図をモニタリングしていない(パルスオキシメータ単体)場合は,波形が脈と同じリズムかを確認します。

SpO2波形 1
このように波形がきれいに出ていて心電図(または脈)と同期していればとれています。ただ,とれていても見た目上,波形が出ていないこともあります。そのような時はどうするのか?

[補足]例に挙げた画像のSpO2波形(とART波形)では双山になっているところがあります。この患者さんは,IABP(大動脈内バルーンパンピング)[1:4]でサポートされているため,その部分が双山になっています。通常は1拍=単山です。

SpO2波形 2
これだと波形が出ているのかどうかわかりづらい。数値が出ていても波形が出ていない場合は信頼性があるか確認が必要。波形が出ない原因はプローブの装着不良や末梢循環不全などが原因であることもありますが,感度が不適切なこともあります。きちんと装着されているのに波形が出ない場合は,感度を調節してみましょう。

Memo 感度を調節する

生体監視モニタなら多少操作は違っても下の画面のように感度を調整するところがあると思います。
SpO2波形 感度設定
[AUTO(自動的に感度を調整)]でもだいたいは上手い具合に表示してくれますが,[AUTO]でダメな場合は波形を確認しながら明瞭に波形描写される感度に設定します。

2.シグナルインジゲータが表示されるパルスオキシメータ

シグナルインジゲータがあるパルスオキシメータでは,最大に上がった時,インジゲータのMAXまで上がっているかどうかを確認します。この上がりが低いほど脈波を感知できていないため信用性が乏しくなります。

シグナルインジゲーター 1 シグナルインジゲーター 2

また,シグナルインジゲータのリズムが脈拍のリズムと同じかどうか。これは実際に脈をとると同じリズムかどうか確認できます。

Memo 生体監視モニタとパルスオキシメータを併用している時は

パルス(脈)をひろう感知性能は機種によって異なり,末梢循環不全などが原因で生体監視モニタではSpO2が感知できないけれど,パルスオキシメータ専用機器なら感知できるという場合があり,併用することがあります。この場合は生体監視モニタの脈拍とパルスオキシメータの脈拍がほぼ同じ数値であるということからも,とれていると判断することができます。

生体監視モニタの(心電図からひろう)脈拍とパルスオキシメータの脈拍は装着部位の違いからズレを生じ,パルスオキシメータのほうがやや遅れたタイミングで感知します。だから"ほぼ"同じ数値。

3.シグナルインジゲータの表示がないパルスオキシメータ

超小型のパルスオキシメータではシグナルインジゲータがありません。その場合でも脈波を感知した時のシグナル表示(♥が点滅するなど)がありますよね。それが脈拍のリズムと同じかどうかで確認します。

共通:エラー・メッセージ

パルスオキシメータ エラーメッセージ生体監視モニタでは文字でエラーメッセージ表示するものが多いです。小型のパルスオキシメータではアイコンやランプなどでエラー内容が表示されるものがあり,「脈波弱いで」とか「プローブとれてるやろ?」「ノイズ入りすぎや」など,エラーメッセージでわかりやすく教えてくれます。

者さん側に問題がなさそうなのに感知しない?時は自分につけて確認してみましょう。自分につけてみて問題があれば機器側に問題あることが多いのでプローブが汚れていないかなど再度確認します。自分でつけてみて問題がなければ患者さん側に問題があることが多いのですが,SpO2の測定に影響する事柄も幾つかあります。また,機種によって感知性能も異なります。これらについてはまた別のエントリーで。

回は「信頼できるSpO2かどうかを判断するにはどこを確認するか」という視点で機器本体側のチェックポイントに絞って確認してみました。しかし,一番大切なのは患者さんの呼吸状態・全身状態を確認するということ。数値だけにとらわれすぎて観察を怠ったり騙されないようにしましょう。


このエントリは『人工呼吸器装着患者のケア<ポケットブック>』のコラム(Page 27)に関連・補足しています。

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