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気管吸引を語る

僕らがいつも患者のケアで行っている「吸引」について、少しお話したいと思います

先日、八尾徳の気管吸引についてのガイドラインをRSTで作成しました。

まずそのガイドラインから引用しつつ・・・なぜ吸引って必要なの?ってことを書いていきます。

目的:
気管吸引の目的は気道の開放性を維持・改善することにより、呼吸仕事量(努力呼吸)や呼吸困難感を軽減すること、肺胞でのガス交換能を維持・改善することである

ガイドラインではこのような目的となっています。

つまり痰を取ることによって、患者の苦痛を軽減させ、酸素化を維持・改善させることを目的に吸引をする

ということになります。

しかし・・・

痰を取ることを重要視した考えの人が、しばしばいるように感じることがあります

っていうのは・・・

定期的に吸引をしたり(○時間ごとに・・・)

吸引しても呼吸音が良くならないから、何度も何度も吸引したり

呼吸器のアラームがなった・・・とりあえず吸引してみるか!

など・・・それってどうなの?って感じることが今までに何度もありました。

時には・・・

呼吸リハで回ってきたスタッフが体位ドレナージ&スクイージング(胸郭の動きをサポートする方法)をしばらくした後に

「(痰)ないかもしれんけど、吸引してもらっていい?」と言われたことがあります。

呼吸リハのメンバーは吸引ができないので、看護師である僕たちに依頼してきますが、ここですぐに「わかりました」と吸引してしまっては、「吸引手技が行えるただの人」になってしまします!

吸引ってのは医師・看護師しかできない医療行為です。

ガイドラインの定義では

人工気道を含む気道からカテーテルを用いて機械的に分泌物を除去するための準備、手技の実施、実施後の観察、アセスメントと感染管理を含む一連の流れのことをいう

と書かれてあります。

定義にもあるように、吸引にはアセスメントが必要不可欠です!!

適切な手技やアセスメントが可能な者・・・つまり看護師にのみ(医師もそうですが・・・)にゆるされた医療行為なのです!

 

こんな偉そうなことを言っている僕も、以前はあまり深く考えずに吸引をしていた1人です

新人の頃は、バイタルを取る度に吸引をしたり、

アラームが鳴ると今ひとつ原因がわからないまま吸引したりってこともありました

吸引したことによって致死的不整脈を起こしてしまったこともありました 

 

今では 何てひどいことをしていたのだろう と感じてしまいますが・・・

今でも悩むことがあります。

それは「吸引をするタイミング」です  

自分がする時にもそうですが、新人さんなど下のスタッフなどに指導する時には、すごく悩みます。

 

去年に日本看護協会・看護研修学校校長の道又先生という大先生とお食事ができる機会があって

その時に「吸引なんてしなくていいんです」と言われました。

これには先生の深い考えがあって、この時にも熱く語ってもらったのですが・・・

 

この先生の一言でしばらく悩み続けました。

吸引って・・・吸引って・・・吸引って・・・吸引って・・・・・・・吸引って・・・ 

いつしたらいいの???吸引ってしたらダメなの??

それ以降、いろいろな資料をみたりするうちに、今の自分の考えになりました。

 

吸引には絶対的な禁忌はありません。でも吸引による合併症は多々あります。

吸引は看護師が行える医療行為の中でも1番といっていいほど危険を伴う行為であると僕は思います。

また患者の苦痛は計り知れません。

普段僕らも、水分を少しムセただけでも、かなりの苦痛を味わいますよね?

吸引をしている間ずっと患者さんは、あの苦しみを感じているのです!

それを考えると、僕ら看護師は安易な考えで行ってはいけないと痛感します。

 

気道浄化が必要な患者さんに出会ったら、吸引を先に考えるのではなく、いかに吸引せずに清浄化できることを考えてもらいたいです。体位ドレナージをしたり、深呼吸を促したり、排痰訓練をしたり、口腔内の乾燥を予防したり、いろいろと排痰を促す方法はあります。

出来る限り患者さん自信の力で排痰してもらうということが大事です。気管の奥まで吸引するのと、咽頭部まで出せたので、浅く短い時間で可能な吸引だけでも患者さんの苦痛を考えると大きな違いです。患者さんの苦痛を一番に考えたケアを行ってもらいたいです 

気管吸引は気道浄化法の最終奥義です!! これを肝に銘じるべし!!

 

これからも患者さんのために

適切な方法で 適切なアセスメントをし 適切なタイミングで 気管吸引を行っていってください。

 

かなり長~く語ってしまって、すいません。最後まで読んでいただいた方に深く感謝いたします

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コメント:2

2008年1月13日 04:03 返信

吸引のタイミングは難しい。

ある意味,身体抑制と同じかなと思っています。安全を守るために抑制する,その前に何か出来ることはないか?点滴ルートが見えないように工夫をしたり保護したり。可能な限り回避する,けれども,どうしても必要な場合もある。

その吸引が本当に必要なのか,意味があるのかのアセスメントが必要ですよね。不要な吸引は結構あるのではないかと思っています。吸引カテーテルが届かないところの痰をとこうとしても無理なものは無理。苦痛と危険を与えるだけの無意味な処置になってしまいますよね。

八尾徳吸引ガイドラインが有効に活用されることを期待したいですね(^^)勉強会も必要かな。

2008年1月13日 21:54 返信

グッジョブ!
なにも言うことありませんな~
またみっちと話できればいいね。

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